子供と楽しく食育
最近、雑誌やニュースなどで「食育」という言葉を耳にしたことはありませんか?
「食育」とは、「食べもの」についてもっと広く深く知ることで、「食べる」ことがもっと楽しくなることです。
私は社会人になるまで食育に対して一切興味を持ったことがありません。
食卓ではただだされた物を口にする程度でしたし、食べることの楽しさというより淋しさの方が大きかったです。
それは、両親が共働きでしたので、家族揃っての食事はほとんどなかったに等しいからです。
そんな「食育」に興味のなかった私でしたが、いずれ就職先となる保育園での実習で子供と過ごす時間が多くなり、その中の園児の一人がとても好き嫌いが多く、食べることに苦痛と感じていて毎日一番最後まで残っていました。
他の子供達は楽しく昼食をたべているのに、その子は昼食の直前になるとお腹が痛いと・・・始まるんです。
私はそこで実習生としての初めての課題のように思いまして、その子に食べる楽しさを知って欲しいと思うよになったんですが、肝心な私が食に興味がなかったので、まずは食の知識・体験をし食べることの意味や楽しさの勉強から始まりました。
食に関して世の中が随分変わってきたと思いませんか?
私たちが子どもの頃は、冷凍食品も出来合いの惣菜も少なかったように思います。
今は外食したり、惣菜を買ってきて、手軽に食べることができますよね。
だから食べることがつまらなくなってきているのではないでしょうか?
本来食材は土、水、大気、太陽の自然の恵みを受け、作物や魚、肉牛が育ち、それらが食品となって調理されて食卓に並ぶわけです。
まず「食育」は決して難しいものではないということです。
それは普段の生活の中から少しずつでも子供に「食」の大切さを伝えていければいいことだと思います。
また、「食べもの」が、どのように成長し収穫され、口に入るまでどのくらいの時間がかかるかを知ることは、命の大切さ思いやりの気持ちが育まれるのではないでしょうか?
できる過程やつくる人を知ることで「食」の楽しさ、大切さを知るきっかけを親がつくってあげればいいと思います。
我が家の子供には主人の実家の畑でおじいちゃんと野菜・果物を一緒に育てています。
そのお陰で娘はスーパーにいくと自信満々で「これおじいちゃんの畑で育ててる〜」「これおじいちゃんの?」と言います。
野菜・果物が食卓に並ぶと娘は身振り手振りで「こ〜んな小さな種からこ〜んなに大きくなるんだよ〜」と・・・我が家の食卓は笑顔で一杯です。
本来食べることって楽しいことですよね
しかし、食事の変化とともに楽しい部分が減ってきているように思えてならないんです。
料理に工夫をすることによって楽しく食事ができ、食べることの大切さも自然にわかってくると思います。
例えば、ご家庭でも簡単に栽培ができる野菜やハーブを育ててみたり、最初は短期間で収穫できる野菜やいちごの苗がおすすめです!
たとえ、虫がついたり枯れたとしても、そこで子供が命の大切さを知ればGood!
ちなみにみなさんの普段のお買い物では、表示や値段ばかり気にして買い物に集中していませんか?
普段は必要なものを買い物かごに入れてしまう食材選びじゃないですか?
私も最初はそうだったんです。
でも子供に「食育」の大切さを知ってもらうのには?と考えたときに、私が身近で子供に教えれる方法を考え、いちごの苗を買って子供と一緒に育てました。
これは子供にいちごが育っていく過程を自分の目でみて欲しかったんです。
そして、次に私ができることはと思ったときに食に触れる時は、買い物のとき、調理の時間が一番食に触れていますので、そこを少し子供に手伝ってもらお〜♪となったんです。
普段の買い物より時間はかかってしまいますが、それよりも大切なことがスーパーや八百屋さんにはあるんです!
なんてったって食材の宝庫なんですからぁ〜!!
クイズ形式なんてどうですか?
ちなみに私は幼児期の頃、ブロッコリーとカリフラワーの区別がつかなかったのは私だけ・・・
そこで、「ブロッコリーはどっちかな?」とか、私は子供に今日はジャガイモとにんじん買ったよ!
これでどんな料理ができるかなぁ〜と子供に料理を想像させています。
たとえ時間がかかったり、間違えたとしても、必ず最後には褒めてあげています。
褒めることは絶対に忘れてはいけません!
褒めることによって子供はやり遂げた達成感から自信をつけます。
そこから食材・調理・食卓へと興味が広がっていくと思います。
栽培は無理だとしても一日3食、食事をしていますので、まずその食事でのバランスを考えてみましょう。
「食育」の楽しさ、大切さを、ひとりでも多くの人に伝わればいいなぁ〜と思っています。