ジフテリア
ジフテリア=Dと表しています。
現在のジフテリア感染患者は年間1〜2名程度で、ジフテリアに感染しても10%程度の人です。
残りの人は症状がでず保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
ジフテリアの菌は飛沫感染ですので、せきやくしゃみで感染します。
主にのど・鼻に感染し症状は高熱、のどの痛み、せき、嘔吐などで偽膜と呼ばれる膜ができ窒息死する恐れがあります。
発病2〜3週間後には菌の出す毒素により、心筋障害や神経麻痺を起こすこともある病気です。
百日咳
百日咳=Pと表しています。
百日咳は普通の風邪のような症状ではじまり、咳がひどくなり連続性にせき込むようになります。
乳幼児の場合せきで呼吸ができずくちびるが青く(チアノーゼ)なったり、けいれんが起きることがあり、肺炎や脳症などの重い合併症を起こし、命を落とす危険性がある病気です。
破傷風
破傷風=Tと表します。
破傷風は人から人へ感染するのではなく、土の中にひそんでいて傷口から人へ感染し、傷口から菌が入り体内で増えると、菌の出す毒素の為に口が開かなくなったりけいれんを起こしたり死亡することのある病気です。
DPTの予防接種は1期として初回3回、追加接種で1回、11〜12歳時に二種混合ワクチンで追加接種を1回します。
回数が多いので接種もれには注意してくださいね!
確実な免疫をつくるには決められた通りに受けることが大切です!
DPTの副反応
現在の副反応は注射部分に発赤、腫れ、しこりなどの局所反応が主です。
頻度に程度の差はありますが初回接種1回目のあと、7日目までに14.0%、追加接種7日目までに41.5%です。
しこりは少しずつ小さくなりますが数ヶ月残ることもあります。
過敏な子になると肘をこえ上腕全体がはれてしまった例がすこしありますが、湿布などで軽快しています。
高熱は出ませんが24時間以内に37.5℃以上なった子が1.4%。
重い副反応ではなくても機嫌が悪くなったり、腫れが目立つときは医師に連絡して指示をもらうことが望ましいです。