日本脳炎とは
日本脳炎は、人からの感染ではなく、豚の体内で増えたウィルスが蚊によって媒介されて感染します。
1週間程度の潜伏期間後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。
日本脳炎にかかったときの死亡率は15%ですが、神経後遺症を残す人が50%となっています。
以前は小児・学童が中心でしたが予防接種の普及で小児、児童の発生は減少しましたが、最近では予防接種を受けない高齢者が中心に発生しています。
(北海道は予防接種を受けなくてもよい地域に指定されています。)
日本脳炎の副反応
接種後、2日以内に37.5℃以上の発熱が100人中1人以下。
注射局所の発赤,腫脹は100人中1〜3人以下です。
発疹や圧痛もまれにみられます。
ごくまれ(100万人に1人程度)に、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の発生も報告されています。
平成17年5月30日厚生労働省から、日本脳炎予防接種の積極的な勧奨を中止するという勧告が出ました。
現在使用中のワクチンで、重症の副反応が発生したためです。
重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人、急性の病気で薬をのむ必要のあるような人は、その後の病気の変化もわかりませんので、その日は見合わせるのが原則です。
■予防接種、または予防接種に含まれる成分で、アナフィラキシーをおこしたことのある人
「アナフィラキシー」というのは、通常接種後約30分以内におこるひどいアレルギー反応のことです。
発汗、顔が急に腫れる、全身にひどいじんましんが出るほか、はきけ、嘔吐、声がでにくい、息が苦しいなどの症状に続き、ショック状態になるようなはげしい全身反応のことです。
■ポリオ、麻しん(はしか)、風しんでは妊娠していることが明らかな人
お子さんには直接関係ない規則ですが、任意で受ける人のことも考慮したものです。
■その他、医師が不適当な状態と判断した場合
上記に入らなくても、医師が接種不適当と判断したときは接種できません。